Twitter や Facebook の爆発的な成長によって、新しいマーケティング手法の出現が可能になった。その一つが「Flash marketing-フラッシュマーケティング」である。日本語では、「瞬間マーケティング、売り切りマーケティング」と言われている。この日本語訳は、今までの日本での対応の仕方から生まれてきたもので、もう少しうまい訳がないものかと思う。

このフラッシュマーケティングは、現在のどのマーケティング手法より、一歩先を行くと言われており、数年後には、インターネットショップで、アマゾンの名前を思い出す人間はいなくなり、インターネットショップといえば、フラッシュマーケティングをやっている新興企業のことを指す、とまで言われている。(Ron Conway, アメリカの投資家。http://www.crunchbase.com/person/ron-conway)

 株式会社もしもでは、この度、このフラッシュマーケティングの手法と個人の力を活かした「フラッシュアフィリエイト」という仕組みを組み合わせて、新しい、独自の販売形態、「もしフェス」をオープンした。

『もしフェス』では、毎日1つの商品・サービスを24時間限定の特別価格で提供していく。

フラッシュアフィリエイトを利用するサイトオーナーは、より魅力的で販売力のある商品・サービスを24時間限定という短時間で集中的に集客することで、成果報酬を高い確度で得ることができ、従来のアフィリエイトで起こっている、成果が出るまでに時間がかかるという問題点を解決することが可能となる。

 商品・サービス提供者は、商品・サービスを低価格で提供するだけで、もしも既存会員約34万人の販売集客力と、twitter等のソーシャルメディアを活用する集客方法を組み合わせた、今までにない新しい集客販路を利用することが可能となる。

もしもの定義するフラッシュマーケティングとは;
・高い割引率
・短期間限定
・twitterなどのソーシャルメディアを活用
 ということになる。

「もしフェス」の誕生を可能にしたのは、もしもが築き上げた10万点を超える多大な商品供給者と30万を超えるその販売者達の存在である。日本では「フラッシュマーケティング」の手法を使ったサービスが若干乱立気味で登場しているが、今のところ、クーポン券の割引や、レストランの割引などに集中している。一例として、PikuKauponを参照されたい。

本質的にはエンドユーザーに対する大幅な割引であり、特典の付与のようなもので、アマゾンの名前を忘れさすようなマーケティング手法になっているとは言い難い。その中で、本命と言われるのがリクルートが始めた、pomparade(ポンパレード)である。

 「もしフェス」が、アフィリエイトという手法を組み入れて、日本でも有数の「フラッシュマーケティング」の先駆者として長期にわたって生き残っていくには、ユーザーにとって魅力的な情報をマスメディアよりも安価でスピーディーに、多くの人々に広く伝達させることが可能な「時間」と「コスト」の削減を如何に成し遂げるかにある。

これを機会に、この面で先を行く、アメリカの例なども引用しながら、「フラッシュマーケティング」の紹介をしていきたいと思っている。 (石川)