2010年12月

ミドリムシ!!メディアで連日話題の東大開発の夢のダイエット食材。

未来の夢の食材・東大開発のミドリムシとは?


殆んど連日、メディアで取り上げられている、未来の食材「ミドリムシ」。

メディアの取り上げ方をご紹介しよう。
■2010.12.17 メディア: 雑誌 光文社 「美STORY」 2月号
---ミドリムシの入った食品と化粧品について掲載されます!
■2010.12.13 メディア: テレビ 朝日放送 「おはよう朝日

■2010.12.10 メディア: 雑誌 小学館 「BE-PAL」

■2010.12.07 メディア: テレビ 読売テレビ 「関西情報ネット Ten」 16:48〜

これは、ほんの一例で、TBSでは、去る10月24日の「夢の扉」(日曜日よる6:30~)で、ミドリムシの取り扱い会社「株式会社ユーグレナ」の特集を行った。

去る11月10日には、2010年東京都ベンチャー技術大賞を受賞した。

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(ミドリムシのすべてはここに。必見の動画!)
ミドリムシクッキースリム。そしてミドリムシの秘密が分かるオリジナルムービーをご覧になれます

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5-4. 「正しい」栄養補助食品とは? その実効について

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「正しい」栄養補助食品の実例として挙げるのは、ある栄養補助食品会社で作っている製品です。その栄養補助食品会社を仮にF社としておきましょう。アメリカの著名な栄養食品製造会社です。ここでは会社名や、製品名はさして重要ではありません。

●栄養補助食品に関するある論争。

 このF社が独自に開発した4つの主要製品が、1999年の6月から日本で売り出されています。
 商品名を仮に、Aサプリ、Bサプリ、Cサプリ、Dサプリとしましょう。

 これらのサプリメントは、それぞれ、赤色酵母米(紅麹)、冬虫夏草(とうちゅうかそう)、緑茶葉、イチョウ葉を原料としています。

 それぞれ、中国の数千年の歴史の中で、漢方薬をつくる主要原料の一つとして使われてきました。

 これらの原材料は、中国、チベット、南米のチリーの農場あるいは、原野を産地としています。

 F社はこれらの原材料から、最新の科学的プロセスによって、化学的、生物学的有効成分を分離し、配合することによって製品を開発しています。原材料から化学的手法によってエキス剤を抽出して製品をつくっているのです。

 ですから、漢方薬を原材料としていますが、厳密な意味での漢方薬の部類に入るものではないでしょう。

しかし、漢方薬のもつ有効成分とすぐれた特徴は、そのまま受け継いでいるとしています。漢方薬は、くすりとして調合され、くすりとして売られています。それでは、それを原料としたF社の製品−栄養補助食品もくすりと同じ効果をもつのかという問いが当然でてきます。

ichoha 結論を言いますと、実際は「効く」のです。漢方薬から抽出された成分を使用している「栄養補助食品」が、くすりに近い効能をもっているのです。

これは、この製品だけに限ったことではありませんが、優れた自然の原料を使用し、良く研究され、正しい製造工程で作られた「正しい」栄養補助食品は、「効く」のです。

●くすりと栄養補助食品の違い。
 環境・医療関係で執筆活動をされている浅間郁太郎氏は「栄養生化学療法とサプリメント」の中で、くすりと栄養補助食品の違いについて、こう云っておられます。要約してみます。

 「くすりには副作用があり、使い方を誤れば、病気を治すどころかかえって健康をそこない、場合によっては死にいたらしめることもあります。ですから、くすりの取り扱いは特別の勉強をして資格を得た人、薬剤師に限られているのです。

(中略)野菜や、ビタミン剤、サプリメントの中には病気の治療や予防に効果があり、身体の機能に影響を与えることがアメリカの生化学栄養療法(ジョナサン・ライト博士の研究による療法)によって証明されています。

しかし、これらの野菜や、ビタミン、サプリメントを“医薬品”と呼ばないのはなぜなのか。それは厚生労働省の認可を受けていないからではありません。副作用の心配がほとんどないからです」。

 このように、云われた後で、

 「くすりとサプリメント−栄養補助食品との違いは、副作用があるかないかなのです。病気に効くのがくすりで、健康を維持するのがサプリメントなのではありません。

サプリメントも病気に効くのです。 但し、サプリメントを売るのに “これこれの病気に効く” と云うことは法律で禁じられています。実際はどうであっても法律は守らなければなりません」。

 「正しい」サプリメント−栄養補助食品の姿が見えてきたでしょうか。街に出回っているビタミン・ミネラル剤との違いがお分かりになったでしょうか。

 「はっきりと目的を持って」病気あるいは半病人の状態から脱したい、日々の体調をきちんと整えて行きたいといった人は、 「正しい」栄養補助食品をとる必要があるのです。

●栄養補助食品の宣伝は殆んど同じにならざるを得ない!
 栄養補助食品はくすりではなく、食品です。浅間氏の云っている通り、なになにに効くといった宣伝は一切できません。

 そうすると、販売にあたって、街に出回っている他の栄養補助食品と同じような宣伝文句にならざるを得ません。

 例えば、F社の宣伝文句をみてみます。

 「不規則な生活の方、運動不足なかた、健康で健やかな毎日を過ごしたい方におすすめします」 

 「毎日の生活を充実させ、アクティブに過ごしたい方におすすめします」 

 「ご家族の健康管理にお役立て下さい」 

 「いつまでも、精神的・肉体的な若々しさを大切にしたいかたにおすすめします」

 他の栄養補助食品との差別化が感じられますか? 普通の製品ならば、こんな宣伝文句しか書けないコピーライターならば首でしょう。しかし、これ以上一歩も出られないのが、栄養補助食品の世界なのです。

●栄養補助食品は広告宣伝だけではわからない。
 ですから、どの栄養補助食品が自分に良いのか広告を見ただけでは、見当がつきません。

 F社責任者は、これについて、次のようにいっています。
 「ドラッグストアの陳列棚には、「正しい」栄養補助食品の隣に、品質の劣った栄養補助食品が置いてある。お客様はその違いに気づかないし、店も説明できない。だから、栄養補助食品の販売は簡単でない」。

 ただ、浅間氏がいわれているように、「実際はどうであれ」、栄養補助食品を売るのに、間違っても、これは「効く」といってはなりません。法律をしっかりと守って、正しい製品の取り扱いをしていきましょう。


ミドリムシクッキースリム

正しい「栄養補助食品」のひとつ・東大開発のミドリムシ

5-3 栄養補助食品--サプリメントで栄養バランスを保つ

●日ごろからお世話になっている人へ、いつまでも元気でいてほしい方に、「健康をプレゼント」しませんか? それぞれの症状 (関節痛、美白、コレステロールなど) に応じてサプリメントを贈ることができます。贈り物ラッピングサービスをプレセント
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pd_g_5_gurukosaminここまでお読み頂いたあなたなら、今の一般的な医療は対処療法中心であること、特に慢性病に対しては、それを抑えるだけで、根本原因を取り除く治療がなされていないことについておわかりいただけたことでしょう。

根本原因を取り除く「治療」とは、私たち自身が健康に対してする正しい知識を持たないことには不可能です。

今、残念ながら、私たちは、健康に対するプロのアドバイザーを持っていません。お医者さんは、病気に対してはプロのアドバイザーとして、対処してくれますが、私たちの健康維持についてはノータッチです。

そのうち、街の薬屋さんが、その専門知識を生かして、その役目を担う日が来るかも知れません。

しかし、今の状況で、私たちが出来ることは、自分で自分をケアするということだけです。つまり、私たち自身が健康に対する正しい知識を身につけて、自信をケアすることです。

そのために大切なことは、栄養バランスを正常に保つということです。これは、あなたの生活をより健康なライフスタイルに 変更することと、正しい栄養補助食品--サプリメントを摂る事です。

ライフスタイルの変更は、あなたの家族、あなたの仕事、そしてあなたの意志によるところが大であり、これらを考慮した上で健康プログラムを作り上げて下さい。プログラムをいっても別に紙に書く必要はありません。あなたの心の中に刻み込んでおくだけで十分でしょう。

そのポイントは「危険因子」を取り除くということを中心にすることです。
(「危険因子」については、「生活習慣病と危険因子」を参照してください)
次に大切なのが日々の豊かな食生活と正しい栄養補助食品--サプリメントの摂取です。

(日々の食事の留意点)
まずは、タンパク質、脂質、炭水化物などのエネルギー源を日々の食事からバランス良く取るということです。この時大切なことは次の3つです。

① タンパク質は主に大豆や魚から取るようにし、肉を食べすぎないようにする。
② 脂質については取りすぎを控える(揚げ物などを食べ過ぎない)。
③ 炭水化物は、その多くを穀類から取るようにし、糖分は極力控える。

(「正しい」栄養補助食品とは)
栄養補助食品--サプリメントを取る目的は、ビタミン、ミネラルを効果的に補給するということです。

街には、いわゆる栄養剤があふれかえっています。コンビニでも栄養ドリンクや安いサプリメントを買うことが出来ます。

さて、このように街に出回っている、いわゆるビタミン・ミネラル剤と「正しい」栄養補助食品とはどこが違うのでしょうか。

前者は、化学合成された薬剤であり、街の中にある工場でも作ることが出来るということです。このような種類のものは、普段きちんと食事を取らないよな人が、風邪気味などの時に、その予防を兼ねて取るには良いかもしれません。

ただ、これらは化学合成されたものなので、人体に入れば、肝臓がオーバーワークになる恐れがあります。そのため、長期にわたって飲用するのは、何らかの障害が起こる可能性が高く、あまりお勧めできません。

一方、後者は天然素材を濃縮したり、抽出して作った食品だということです。良質の栄養補助食品を作るには、その原材料を採集するために、広大な原野、あるいは農場を必要とします。そのために、それをはぐくむ自然環境があって始めて手に入れることが出来ます。そしてこのような栄養補助食品の特徴としては、「自然食品」のため、体に入ってもほとんど違和感がないということです。これが、「正しい」栄養補助食品--サプリメントの第一条件なのです。



5-2.歯周病も生活習慣病のひとつ--栄養バランスの崩れ

歯周病という病気、ご存じと思います。歯の周囲から雑菌が侵入して、歯を取りまく歯肉や、まわりの骨などを破壊する病気です。歯はぐらぐらになり、病状が進むと歯はどんどん抜けていきます。歯が抜ければ、かむ力が弱くなりますから、食物からの栄養素を十分にとることができなくなり、からだ全体に影響を及ぼしていきます。

teeth_sisyubyou 歯周病は一般に中高年者に多く、40才以上の8割までが歯周病にかかっているといわれます。

 ところが、これが、20代、30代の若い人にも歯周病が広がり、子供の患者さえ出てきたというのです。数年前の厚生労働省の「歯科疾病実態調査」では、5才から14才までの児童の38%が軽度の歯周病にかかっていると報告しています。

血中のミネラルバランスの崩れがコトの始まり
 歯周病は、雑菌の侵入によると書きましたが、本当の犯人は、僅かな威力しかない雑菌にも犯される骨にあるのです。骨がもろくなっているのです。理由は、加工食品のとりすぎにより、血の中のミネラルバランスが崩れ、そこからカルシウム不足になり、歯周病を蔓延させています。

 男女とも、骨密度(骨の丈夫さ)は、30才まで上がり続けるのですが、いまは、それが20才前後にまでなってしまい、10年も後退してしまいました。骨の老化現象が20才代から始まっているのです。

 若い人でもこの通りなのですから、中高年はもっと悲惨です。50歳前後の女性は、閉経を迎えると、造骨作用を持つ、女性ホルモンの働きが急速に落ちる影響を受けて、骨粗忽症になる人が続出するのです。現在、骨粗忽症の患者は日本全国で約1000万人といわれ、そのうち800万人が女性です。(以上は、歯科医師・平沼一良著「ニュートリーション健康法」による)。

 理由は、もちろん食生活で、加工食品の取りすぎです。ミネラルバランスが狂って、カルシウムが骨から溶けだしていくのです。   ぺージにたくさん牛乳を飲む埼玉県の小学生に、骨折事故が多いと書きました。これもミネラルバランスの狂いが原因でした。

 骨粗忽症や、子供の骨折事故、そして歯周病は根は同じです。栄養バランスがとれていないのです。このような現象が子供の時から起き出しており、歯周病も生活習慣病の一つになっていることを十分に認識しておきましょう。

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5-1. 生活習慣病と危険因子--病気にならない7つの健康習慣

CIMG0265「病気」について考える
 健康的な生き方をするには、当然のことながら、まず、病気にかからないようしなければなりません。ここで、私たちの身の回りにある「病気」について、考えてみましょう。

 中高年の方なら、日々、心にとまるのが成人病という、いやな呼び名の病気。 この成人病も最近呼び名が変わりました。

 お役所というところは、旧来の「前例」から、一歩も出ようとしないところなのですが、そのお役所、厚生労働省も、平成8年にいままで成人病と呼んでいた、ガン、心臓病、脳卒中を生活習慣病と呼び方を変えました。

 成人病と呼ばれている病気が小学生を含む未成年者にまで広がり、単に「成人」の問題ではなくなったからです。

 参考のために、「死亡総数に占める死亡原因の割合」を記しておきましょう。厚生省「人口動態統計」平成17年の資料です。(作成中)

 生活習慣病と呼び名を変えたのは、もちろん、医療費の増大に歯止めをかけようという大事な意図があります。医療費の問題については、前章で説明しましたが、平成11年の国民医療費総額は30兆円を超えているでしょう。厚生省もやっと、「病人」につぎ込む医療費の増大に悲鳴を上げて、病人を出さないようにする方策に舵を切り替えようとしているのです。

 成人病の呼び名を変えるにあたり、平成8年12月17日、厚生労働省が「公衆衛生審議会」に出した意見具申書に;

「〜疾病やその危険因子の早期発見を目的とする検診などを中心にした、成人病患者の救命や延命を主眼とした医療技術の開発・普及をはかってきたが〜」と、今までの医療が病気になった人たちを対象にしたものであることを認めた上で「患者の生活の質や、疾病予防への取り組みが十分でなかった〜」と、予防対策、すなわち、病気にならないようにする対策の不備を認めているのです(厚生省審議会議事録より)。

 そのときに厚生省が作成した「日本の疾病の要因」に次の3つをあげています。

・外部要因−病原体、有害物質、事故、など

・遺伝要因−遺伝子異常、加齢など

・生活習慣要因−食生活、運動、喫煙、休養など。

ブロスローの7つの健康習慣
 そしてこの対策として、ブレスローという人の7つの健康習慣(1972年発表)を厚生労働省はあげています。

breslow_7health_habits・適正な睡眠時間

・喫煙をしない

・適正体重を維持する

・過度の飲酒をしない

・定期的にかなり激しいスポーツをする

・朝食を毎日食べる

・間食をしない

 この健康習慣が1972年に作られたということもありますが、明らかに、現在の予防治療の考えから見ると足りないところがあります。お分かりでしょうか。サプリメント−栄養補助食品です。

 さて、「生活習慣病」には日々の生活習慣が深く関係しているわけですから、上のような指針を頭にいれて、生活習慣を改善することによって、病気の発生や進行を予防することができます。「生活習慣病にならないようにする」という予防の考え方を徹底することが必要なのです。

 生活習慣病の範囲は、ガン、心臓病、脳卒中、糖尿病、高血圧、動脈硬化、痛風などをいいます。

 それぞれの病気には悪い生活習慣が続くと発病し、悪化するという危険な要素があり、これを「危険因子」と呼んでいます。

◆「危険因子」の例を一部あげておきます:
「胃ガン」 :塩分の取りすぎ、喫煙、放射線

「肺ガン」 :喫煙、放射線

「大腸ガン」 :高脂肪食、食物繊維を取らない、大量のビール、放射線

「乳ガン」 :高脂肪食、独身、高年初産、放射線

「肝臓ガン」 :C型肝炎、B型肝炎、多量のアルコール、

「狭心症・心筋梗塞」:高血圧、動脈硬化、喫煙、ストレス、肥満、糖尿病、運動不足、寒さ、過労

「脳卒中−脳梗塞」:高血圧、動脈硬化、喫煙、ストレス、肥満、糖尿病、寒さ、過労

「脳卒中−脳出血」:高血圧、コレステロールが低い、ストレス、強い肉体労働、過労

「高血圧」 :塩分取りすぎ、遺伝、年齢、ストレス、過労、肥満、多量のアルコール、寒さ、運動不足

「動脈硬化」 :高脂血症、高コレステロール(善玉コレステロールが低い)、糖尿病、肥満、高血圧

「糖尿病」 :遺伝、飽食(多食・多飲)、肥満、多量のアルコール、ストレス

病に共通している危険因子
 これらの危険因子を見ると、共通しているものがたくさんあります。例えば、喫煙や運動不足など。タバコを吸うのをやめ適度の運動をすることによって、これらの病気のかなりを防ぐことができそうです。

 そしてお気づきでしょうか、糖尿病は糖尿病菌、動脈硬化は動脈硬化菌といった病原菌によって引き起こされるのではないということを。とすると、これは「病」とはいえ、病院でお世話になるような「病」とは少し種類が違うぞ、と思いませんか。病院にたよる「病気」ではないとすると、おのずから対処する方法が見えてきます。

 これは本来は「病気」ではなくて、「健康」の問題なのです。「健康」の問題であるうちに、対処しきれないから「病気」にしてしまうのです。 

 「健康」を保つのに必要なもの−それは、食事、栄養、運動などです。食事を改善し、栄養に気をつけ、適度の運動をすれば、よほどの重病になってしまったものでない限り、これらの「病気」は、良くなっていきます。このような食事や、栄養の問題は、学問的にみれば栄養学の範囲です。先にも述べましたが(   ページ)、日本の医学教育は栄養のことを教えません。だからお医者さんは、栄養を軽視しがちになります。

 慢性病といわれるような生活習慣病にとって、栄養学が非常に大事なのにもかかわらず、医療現場でそれにあまり重きを置かないのには、医学教育の現状があるのです。

 そして、もうひとつ、見逃せない問題がひそんでいます。
 食生活の改善などというのは、「治療」に入らず、医療機関にとってはお金にならないのです。

そうこうするうちに、「健康体」も病んできて、はっきり症状の現れる「病気」になります。そこで、くすり漬けの医療が始まり、医療機関にはお金がころがりこんできます。

 第1章の冒頭に、健康については「国はあなたを守ってくれようとはしていません」と書いたのは、こんなところにもあるのです。
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4-6.生命保険業界と栄養補助食品。「半病人」でもOKの生命保険

seimei_hoken_asuno_mikata次の第5章で詳しく触れますが、いま、医薬品や栄養補助食品の規制緩和が進められています。コンビニでドリンク剤が飲めるようになったのもそのひとつです。この規制緩和により、生命保険に入れるか入れないかのボーダーラインにいる人々が、ある種の医薬品や栄養補助食品の大きなターゲットなろうとしています。

 ご承知のように、生命保険に入ろうとすると、いろいろの基準があって、それをクリアしないと入ることができません。

 生保レディーの方々にとって、ボーダーラインにいるお客様が、基準をクリアし、「健康な」身体になって下されば、即、ビジネスにつながります。
 このような「マーケット」について、少し触れて見たいと思います。
 
 ここに、明治安田生命が新しく売り出した、特に、高血圧と糖尿病の人たちに焦点をしぼった商品があります。それに「契約出来ない範囲」というのがあります。同社のホームページに記載されているものですが、引用させていただきます。
「・現在入院中の方、また医師から即時入院を勧められている方

 ・過去1年以内に高血圧症、糖尿病で入院経験のある方(教育入院は除きます)

 ・5年以内に2回以上高血圧症、糖尿病で入院経験のある方(教育入院を除きます)。教育入院とは、糖尿病とはどんな病気かを知ってもらい、正しい食事療法や運動療法を身につけてもらうための研修をいいます。通常1〜2週間です。」

 次に、「大型保証がご準備いただけます」として、契約可能な範囲を次のようにあげています。
「・通院治療によって:
 −合併症がなく、血圧値のコントロールが良好な高血圧症の方。
 −合併症がなく、血糖値コントロールが良好な糖尿病の方。  

  ただし、インスリン治療中の場合は特約の付加はできません。」

「健康な人は入れない」生命保険
 今までは、高血圧、糖尿病の方々は、程度にもよりますが、保険対象から外されることが多かったのですか、「健康の人は入れない」この病気に的をしぼった商品が出てきました。

 「健康の人は入れない」、すなわち、「半病人は入れる」といいうことは、非常に意味が大きいのです。「優れた」栄養補助食品にとって、「半病人」は最大のマーケットのひとつだからです。 

 健康な人はもちろんのこと「健康でない半病人」は、生保レディーにとっては、大事なお客様です。彼女らがお客様の健康管理のよきアドバイザーとして、「何かしてあげる」ことによって、お客様は健康を取り戻し、そして「マーケット」が生まれてきます。 

 この「何かしてあげる」ことが、可能になりつつあります。いままでは、医者の世話になっていた人々が、「優れた」栄養補助食品によって、健康体になる可能性が出てきたのです。

 医者の世話になれば、当然、国の保険医療費を引き上げます。そればかりではなく、本人にとっては副作用の問題もでてきます。

 先に挙げた調剤薬局や、生保レディに代表される生命保険業界は、「優れた」栄養補助食品にとっては、非常に魅力的なマーケットです。

これらのマーケットに本格的にアプローチしていくには、まだまだ研究しなければならない問題がたくさんあるでしょう。しかし、「優れた」栄養補助食品は、「新しいマーケット」に浸透できる力をもっていることを知って下さい。

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4-5. 「街の健康コンサルタント」としての薬やさん

kusuriyasan ドラッグストアの普及により、いままでの調剤薬局と呼ばれる薬やさんの経営危機は、前項で触れました。しかし、この業界に新しい流れが起ころうとしています。原因は;

・ 厚生省の「病院離れ」政策、

・ 少しの病気は自分で治すセルフメディケーションの普及、

・ 病気にならないようにする「生活習慣」を、人々が身につけようとしている、

・ 高年齢化にともなう、「介護・在宅サービス」の普及

 これらをとりまとめて、薬やさんが「街の健康コンサルタント」になろうとする動きが始まっているのです。
 医薬分業による「調剤ビジネス」を中心にして、国民の病院離れを、専門の知識を生かして、病院の代わりに受け止めて行こうという発想です。「健康・栄養・介護」などをひとまとめにして相談に応じます、という行き方です。

調剤師のいるのが薬局、いないのが薬店
 ちなみに、薬剤師がいて、くすりの調剤をすることができるのが薬局で、調剤を行えない薬やさんを薬店と呼びます。

 この医者の処方箋を受けて、調剤を行える薬局が、1991年に17,000店であったのが、1995年には25,000店になっているのです(反面、薬店の数は減っています)。 2007年3 月現在、51,952と言われています。

 これは、薬局の専門性を生かした、特に「介護・在宅サービス」などを視野に入れた「街の健康コンサルタント」のサテライト基地として、その将来性を見込んだ大手ドラッグストアや大手商社の参入があるのです。

 住友商事(住友リテイルストアズ)、三井物産(アインメディカルシステムズ)などがあります。

 これらの「薬局」では、調合薬や、健康食品は勿論のこと、患者用の杖や、歩行補助器や、ベットまで扱おうとしています。また、在宅医療に必要な注射液や医薬品の宅配を行ったり、看護婦などの派遣も行っています。

 このように、街の薬やさんを含めた私たちの身近な医薬品関係のマーケットが変わろうとしています。
 ここで、「マーケット」という言葉を使いましたが、マーケットにはふたつの意味が込められています。

・ひとつは、業界のマーケット規模といったような使い方。例えば、栄養補助食品のマーケットが七千億円といった使い方です。

・もうひとつは、栄養補助食品をビジネスとして扱おうという方々から見たマーケット。
 この章では、街の調剤薬局をとりあげて、説明しました。栄養補助食品をビジネスとして扱おうという人々にとって、将来非常に大きなマーケットになる可能性があるからです。よく、その実状を知っておいて頂きたいのです。

 この意味で、もうひとつ、見落とせないマーケットがあります。生命保険業界です。

(参考資料)
■2009年の健康関連食品5分野の市場規模(出荷額ベース)は以下のように見込まれます。
・健康食品(主要健康素材61品目) :6,592億4,000万円 (前年比 95.9%)
・特別用途食品 :521億3,900万円 (前年比 95.0%)
・特定保健用食品 :4,074億円(前年比100.5%)
・栄養機能食品 :3,495億円(前年比104.2%)
・健康志向食品:2兆8,220億2,000万円(前年比102.1%)

■2006年の健康食品(サプリメントなど)の市場規模は、7,167億3,000万円(前年比96.9%)と弊社が健康食品に関する調査を開始した1991年以降では初めて前年実績を下回りました。
 そして、2007年は7,076億8,500万円(98.7%)で、2008年は6,871億4,000万円(97.1%)と3年連続で前年割れとなりました。このマイナス要因は主に、以下のとおりです。
 (1)健康食品業界に対する表示・販売規制などの法規制強化。
 (2)"マスコミ発のヒット素材・商品"が生まれなくなっている。
 (3)他の健康関連食品(特定保健用食品、栄養機能食品、特別用途食品、健康志向食品)との競合が激化。
 (4)消費者の節約志向や低価格志向が高まっている。

(調査結果は戦略企画が発刊した市場調査レポート「健康関連食品の現状と将来展望 2009年7月」による)



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4-4.  医薬分業と薬局--セルフメディケーション(自己治療)

iyaku_bungyou日本における医薬分業の実施率−院外処方箋の発行率は約30%に近く、「分業先進地帯」の九州では50%弱です。2010年までに全国で85%までに進むと予測されています。(2015年で約70%に達しており、これで頭打ちかという意見もあります)

 くすりを調合するお薬やさん、いわゆる院外処方箋のマーケットは現在1兆円といわれ、大衆薬(風邪薬や胃腸薬など薬局・薬店で自由に買えるくすり)市場の7500億円を上回っています。流通小売業にとって「調剤ビジネスを含めたくすり」は、今世紀最後の大型商品だといわれています(晴田エミ著「医薬品業界」による。かんき出版)。

 なぜ、薬品業界、特にお薬やさんのことに触れるかというと、この本では、薬局のことが今後大きな話題の一つとして取り上げられていきます。そこで、普段、私どもが接していて、実際はあまり知らないお薬やさんについて触れておきます。

 ここでいうお薬やさんは、街のドラッグストアでなく、くすりを調合する資格をもった、調剤薬局のことです。これらの薬やさんと現在おかれている状況を紹介しておこうと思います。

 いま街の盛り場を歩くといわゆるドラッグストアといわれる大衆薬と化粧品の安売りやさんが軒を並べています。「まつもときよし」などが最大手のひとつです。消費者にとっては非常にありがたい存在なのですが、わりを食ったのは、いままでの普通のお薬やさんです。安売りのチェーン店には対抗できずに苦しい経営を強いられています。

 このような調剤薬局の生き延びていく道の一つが、「街の健康コンサルタント」としての行き方です。

 少し、バックグラウンドを説明しておきましょう。

セルフメディケーション(自己治療)とは
 まず、第一が保険医療費の高騰です。ねを上げた厚生労働省は、健康保険の改正を含め、いろいろな手段をこうじて、国民の病院離れ、保険離れを進めようと考えています。そこで考え出されたのが、「セルフメディケーション(自己治療)」という、振興策です。

これは、「軽い病気は医者にかからずに、大衆薬を買って自分で治して下さい」というやりかたです。この「軽い病気−軽医療」の医療費が保健医療の四分の一を占めているといわれ、厚生労働省はこれを何とか減らしたいのです。

 いままではほんのちょっとした病気でも、病院の保険治療のくすりの方が効き目があり、保険がきくといいうので、みんな病院へ行ってくすりをもらっていました。

日本人のかなりの人たちが 「ちょっと病院へ行ってくすりをもらってくる」 という云い方をしています。本来ならば治療を受けに行くべき場所に、「くすりをもらいに行く」という習慣がしみついているのです。この習慣を、厚生労働省は変えようとして、「セルフメディケーション」なる考えを普及させようとしています。

selfmedication そのひとつが、今まで、病院でしか出していなかった、効き目の鋭いくすりも街の薬やさんで買えるようにしようすることです。その例に山之内製薬の「ガスター10」などをはじめとする胃腸薬があります。この中に含まれているH2ブロッカーという成分は「胃潰瘍を手術いらずで治す」ということで「ドクターキラー」とまで云われた世界でもベストセラーのくすりです。

 これとある意味では対極にあるのが、生活習慣病の呼び名によって、国民の生活習慣を変え、病院離れ、薬離れを押し進めるやりかたです。生活習慣病については第5章を参照していただきたいのですが、厚生労働省としては、

・いままで、病院でしか出さなかったくすりを街の薬やさんで買えるようにして、国民の病院離れを促す。

・国民の生活習慣を変えることにより、すなわち健康への関心を持ってもらうことにより、病院離れを促す。
このような政策をとっているのです。

 すこし、遠回りをしましたが、次に「街のコンサルタントとしての薬やさん」の話に入ります。
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4-3.漢方などの代替医療について

最近やっと、代替医療が真剣に取り上げられるようになりました。代替医療とは、現在主流になっている西洋医学以外の医療で補完医療ともいわれます。

花・香草などの香りをかいでストレスを軽減し、心身の健康をはかるアロマセラピー、鍼、灸、マッサージ、漢方医学などが含まれています。

(代替医療の一部。参考資料)
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代替医療が真剣に検討始められてきた背景

VR_076 こうした医療に関心が寄せられるようになった背景には次のような事情があります。

・エイズや進行ガンのように現代医学がほとんど役に立たない病気があり、くすりの副作用も多発し、また、専門的に分化しすぎて人間全体にたいする医療ができなくなっている。

・いまの西洋医学が対症療法―病気になった人間を対象としているのに対して、心身のバランスを整え、免疫力を強化して、病気にならない工夫をする必要がある。

 ただ、科学的根拠に乏しいとか、資格制度や、教育機関など、いろいろな問題を抱えているのは事実です。しかし、医療費の高騰が深刻な問題になっている中で、その解決策として期待されています。

代替医療が盛んなアメリカ
 なお、アメリカでは、1992年に米国立保険研究所のなかに、代替医療局が設けられました。同じ時期に、ハーバード大学、コロンビア大学、カリフォルニア大学、テキサス大学などの有名大学に、代替え医療の研究・教育部門ができました。現在では40以上の大学に、このようなリサーチセンターが開設されています。

 そして、1998年11月、アメリカ医師会が発行する著名な雑誌類が、いっせいに補完・代替医療の特集号を組みました。科学的現代医療以外は認めなかったアメリカ医師会の変わりぶりに、世界の医療関係者は大きな衝撃を受けたのです*。

 aroma_cerapy欧米では、代替医療の有効性と安全性を国をあげて本気で検討しようとしています。日本の医療関係者も無関心ではいられないはずです。

 代替医療と、予防医学は車の両輪のようなものです。特に保険医療費の高騰が国の財政事情を危うくする現状においては、積極的な活用が待たれます。

予防医学と栄養学
 ところで、予防医学の中心のひとつは栄養学なのですが、日本には栄養士の資格制度があるように、栄養は医師の領域ではないことになっています。人間の身体を診る診療に栄養の問題が大事なのは常識のように思われますが、医科大学では栄養は殆ど教えません(  ページ参照)。

また、食べ物を改善すれば治ることが分かっていても、それは、治療にはならないので、歓迎されません。お医者さんがくすりを出す代わりに「レバーを食べたらよいですよ」といっても、一銭にもなりません。

 病院側、患者側、双方の薬漬け体質から抜け出すために、その一つとして、厚生労働省は医薬分業を強力にすすめています。

 大きな病院はともかくとして、普通のお医者さんがくすりを出すとなると、くすりのストックを置かなければなりません。それを調合する薬剤師も必要です。結構大変な経費がかかるのです。この経費を補ってあまりある病人と売上が必要になります。薬漬け体質を助長する原因でした。

 医薬分業のかけ声と共に始まった、お医者さんの処方箋料は最初一枚200円でした。これでは、お医者さんがくすりを出していた方が儲かるということで、医薬分業はあまり進みませんでした。そこで、500円に値上げしました。平成22年現在は68点です(680円)。 20人に出せば13,600円です。処方を一枚書いてこの金額ですから、くすりを置く経費よりも良いだろということで、お医者さんの「くすり離れ」が進んでいきました。

 いずれにせよ、このようなさまざまの医療体系の欠陥が保健医療費の増大になり、いま体質改善をせまられようとしています。

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4-2. 病院・医院と医療現場

doctor_kanjya3 病院や医院、あるいはお医者さんというのは、病人を診て貰うところですね。最近では、健康保険のおかげで、少し風邪を引いたといってはお医者さん、からだがだるいといってはお医者さん、と気軽に医院に行く人が多くなっています。これが国民医療費を引き上げているわけですが、日本国民のくすり好きにも原因があるようです。

 お医者さんに行った場合に私たちが経験するのが、良くいわれる「3時間待ちの3分診療」です。これは日本の医療制度からきているわけです。

3分で診察しようが1時間かけて診ようが、料金は同じです。初診は初診、再診は再診、その分しかもらえません。初診は2095円、再診は530円です。また、新米の医者が診ようと、ベテランのお医者さんが診ようとお値段は一緒です。おかしな話で、これがお医者さんの間では不満のタネになってわけです。

註:平成22年度の初診料、再診料については、こちらをご覧ください。点数で明示されています。診察の内容の指針もあります。

 このような現状では、収入を上げようと思えば、工場の大量生産と同じで流れ作業で数をこなすしかありません。

筆者のベルギーに於ける診療体験

brusseles01 日本の3分診療との比較のために、欧米での例を挙げてみたいと思います。これは筆者自身の体験です。場所はベルギーのブリュッセルです。

 風邪を引いても、医者の診断書なしで買えるのはアスピリン程度なので、近所の医者にかかろうと思いました。電話で予約が必要だということを聞いていたので、予約を入れました。よほどの急患でない限り、日本のように飛び込みでは診てくれません。

 次の日、予約の時間に医院に行きました。その時間の予約は私一人なので、患者は私だけです。

 ところが、初診ということもあり、いろいろなことを聞くのです。過去の病状はもちろんですが、父のこと、母のこと、兄弟のことなど、とにかく質問の多さに驚きました。

そして、ベットに寝かせられ、胸に聴診器をあてられたのは、先生の前に座ってから、なんと1時間近くたってからです。結局、診察に1時間30分を費やしたのです。日本の診療に慣れきっている私は、そのときは、なんと愚図な医者だろうと思いました。しかし、これがいわゆる「診察」なのですね。

 その医者は、ご婦人が行くと、内科なのに、時には婦人科の方までみると、少し誇張されたような話が伝わっていましたが、病気の発生は本人がおなかだと思っても実際には身体全体の不調からきているわけですから、当然、そのようなこともあり得るのかも知れません。

brusseles02 ところが、日本の診療所の医者は1人5分、1日に64人の患者を診るといわれています(浅間郁太郎著「栄養生化学療法とサプリメント」)。診察でなく、まさに流れ作業です。

 今は、医薬分業の姿勢がかなり浸透してきているようですが、大きな私立病院では、分業とはいえ、自前の薬局を病院の近所に構えていて、かたちだけの医薬分業がかなり行われています。

 くすりは、「薬価基準」で決められいるのですが、実際は、製薬会社が大きく値引きをしますので、病院側の大きな収入源になっています。上述の浅間郁太郎氏は次のように書いています。

エイズで問題になった「濃縮血液製剤の場合、薬価は1本2万4千円。一回の投与で平均3本使用しますが、メーカーは半額で病院に納めるといいます。薬価差益は50パーセント。患者を100人集めれば大学病院の経営は安泰といわれます。これでは非加熱製剤の使用を止められなかったはずです」

 このように、病院は患者をくすり付けにして、営業をやっているわけです。

 私に薬局を経営している友人がいます。一緒に酒を飲むと、「お客さんにくすりを渡すときに、“お大事に”といって、渡しているけど、“お大事に”してもらって、早く治ったのでは商売にならないんだ。因果な商売だ」と愚痴をこぼしています。

 医者も同じことでしょう。病人がいて始めて商売になるのです。病人がいなくなったり、少なくなってしまう社会では困るのです。

 ですから、予防医学の発達により、病気にならなくなったら経済的に困るという矛盾を抱えています。
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4-1.上がり続ける医療費が国を破産させます

kenko_hoken平成8年度の日本の国民医療費は28兆5210億円です*。対前年度、5.8%の増加です。

 これは日本国民が支払ったと推定される、健康保険などの医療保険給付分(14兆5156億円)、老人保健給付分(9兆2898億円)、患者自身の負担分(3兆3751億円)、及び公費負担医療給付分(1兆3405億円)などの総計です。

 ちなみに、昭和30年度の国民医療費総額は2388億円、平成元年度は19兆7290億円です。平成8年度医療費は、それらと比較すると、それぞれ、約120倍、1.5倍の増加です。

(上の記述は、この本を書いた当時の記録ですが、このまま残し、最新資料を下記します)

平成20年度は? 国民医療費の状況

平成20年度の国民医療費は34兆8084億円、前年度の34兆1360億円に比べ6725億円、2.0%の増加となっています。

人口一人当たりの国民医療費は27万2600円、前年度の26万7200円に比べ2.0%増加しています。国民医療費の国民所得に対する比率は9.90%(前年度9.02%)となっています。

厚生労働省の資料はこちらでご覧になれます。


 しかし、医療費はこればかりではありません。お薬やさんからちょっとした風邪や腹痛のくすりを買ったり、健康器具を買ったりと、健康維持のために私たちは更に多くのお金を使っています。これら医療関連事業の総支出は2000年には110兆円に達すると予測されています。(最新資料チェック中)

 これだけ莫大なお金を使って、皆さんは健康な生活を送っているでしょうか。将来に不安のない生活を送っていますか。

 毎日の生活に、健康上の不安を持ち、仮に運良く生きながらえたとしても**、老後はまともな介護医療も受けられず、年金もおぼつかないといった生活不安がまっていませんか。

 同時に、私どもは、これはもちろん、業界側の安全であるという主張をうのみにしている、というよりも、うのみにしようという厚生省の積極的な業界擁護の姿勢の現れでしょう***。

 しかし、私たちは、古くは水俣病の問題、最近ではエイズ訴訟の問題など、「立証されていないから」という業界寄りの立場をつらぬき、問題の先送りをモットーとする日本の役所の姿勢をいやというほど見てきました。

 ことは、私どもの健康の問題であり、ひいては子孫への影響の問題です。

 私たちが医療費の恐るべき増大に驚きながらも、現在の健康や将来に不安を感じるのは、本来ならば国民の健康を守るべき立場にある役所がいったいやってくれるのだろうか、という思いをいだくのが、その原因の一つではないでしょうか。

◆(この記述は、年金改ざん--消えた年金問題の発覚前に書かれました。誰が、役人どもがここまでやることを想像したでしょうか。恐るべきは我々の税金で食っている役人の実態、正体です。こういう人間の存在をゆるしている日本の官僚機構をなぜ、直せないのか。ギロチン度5。情けなくて、涙も出ない・・・・・) 

*厚生省発表。1999年6月現在の最新資料。
**現在の日本の平均寿命には若干の疑問を感じる人もいます。実際は伝染病が減り、乳幼児の死亡率が大幅に下がったためで、実体はもう少し低いというのです)

***この植物油とマーガリンの問題は、オフィス今村刊、フィネガン博士著「危険な油が病気を起こしている」の巻末の資料に、日本の植物油製造会社の自己防御の姿勢が紹介されています。あるメーカーは、オフィス今村の公開質問状に対して“この程度の分量ならば安全である”として、暗に油が危険なことを認めています。
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3-4. 漢方薬とエキス剤そして西洋薬との違い

現在、私たちが口にしている多くの「漢方薬」といわれるものは、エキス剤です。エキス剤とは生薬に含まれている有効成分を取り出して、粉末、錠剤、カプセルなどにしたものです。 

toyoigaku14漢方薬は、本来、数種の生薬を混ぜあわせて煎じて飲むものであり、これが標準とされています。しかし、毎日これをやるとなると、大変な手間がかかり、忙しい現代人にやれることではありません。そこで考えられたのがエキス剤です。こうすると携帯には便利ですし、手軽にどこででも服用することができます。

ただ私たちが常識的に疑問に思うのは、本来の漢方薬とエキス剤とは同じように効くのかということです。  

上記した細谷英吉氏は、「標準方式で作った湯液と、それをエキス剤にしたものとは、エキス剤にしたものの成分の量が劣っているという報告がある。この両者の優劣については学会で討議が行われている」と書いています。  

ただ、当然のことですが、大量生産されるエキス剤は、漢方医学本来の、一人一人の患者にあった処方をすることができません。いわゆる「さじ加減」ができません。

これを本来の「漢方薬」と呼ぶには、若干疑問を感じないではありません。しかし、効用がそれほど違わず、副作用も少ないというのならば、エキス剤の漢方薬も、手軽に飲めるインスタント薬品として現代人にはぴったりではないでしょうか。

次に、漢方薬と西洋薬との違いについて少し書いておきます。  
「現在の西洋薬はほとんどすべて化学操作によって合成された純粋な化学物質です。生薬中から抽出されたものでも、その有効成分の化学構造を決定し、次にそれを人工的に合成し、その純粋なものをくすりとして使います」(前出、細谷英吉氏)

このように西洋薬は化学式から人工的に作られた純粋な化合物なのです。ある症状に良く効く純粋な化合物を精製して、多くはそれを注射で与えますから、西洋薬は即効性があるのです。しかしその化合物に毒性があればそのまま出てきてしまいます。 

toyoigaku6これに対して、漢方薬はさまざまな生薬を混ぜて使うわけですから、たくさんの自然の化合物が入っています。どのくらいの化合物が入っているのか、正直なところ、まだ分からないそうです。そして、口から投薬しますから、胃、腸を経て、肝臓へと全身をめぐり、効果を現していきます。全身をまわりながら成分が相互作用を起こしていきます。

こうしてみると、一般に漢方薬は効き方が遅いといわれているのはある程度事実でしょう。しかし、口から飲み、肝臓を経る漢方薬は、解毒作用を受けやすくなるので、毒性が少なくなります。

最後に、西洋薬はある特定の症状や臓器には効きますが、他の臓器には影響を及ぼしません(風邪のくすりが下痢に効くということはありません)。漢方薬は、特定の症状や臓器ばかりでなく、他の隠れた病気や臓器にも良い影響を及ぼすことが度々あります。

[ミミズのささやき]

3-3. 漢方薬、生薬そして民間薬とは

広辞苑で「生薬」(しょうやく)を見ますと、“動植物の部分・細胞内容物・分泌物・抽出物あるいは鉱物で、そのまtoyoigaku13ま薬品として用いあるいは製薬の原料とするもの”とあります。

あるがままの草根木皮−薬草のことと思えばよろしいでしょう。  漢方薬というのは、若干の例外はありますが、“二つ以上の生薬を患者の症状を軽くさせる目的で混ぜ合わしたもの、あるいはその混ぜ合わせたものを、煎じた液”(細谷英吉著「漢方の科学」による。細谷氏はもと慶応大学医学研究科科長。日本東洋医学会名誉会員。故人)をいいます。

民間薬というのもあります。生薬、たとえばゲンノショウコ、ドクダミ、ハトムギ、センブリといったものを、医薬の専門家以外の人が、一つずつ、単独で使うものをいいます。

私たちは、日常、上の三つをひっくるめてすべて漢方薬と呼んでいるようです。専門的にはこれをはっきりさせないと「話が混乱する」として、厳密にわけています。  

東洋医学の治療のひとつに「漢方薬を使用する」方法があることを前項に書きました。このような場合の漢方薬とは、二つ以上の生薬を、患者の症状にあったものを混ぜ合わせて煎じた液、あるいはそれを乾燥させたエキス剤などをいうのです。

ここには、単に「混ぜ合わせる」*と書きましたが、実はこれが漢方薬の最大の特徴なのです。症状に合わせて「混ぜ合わせる」ことを、漢方では「方剤」といいますが、この「方剤」こそが数千年の経験によって積み上がられ、そして現在に引き継がれた漢方薬の神髄なのです。

生薬の中にはそれ一つだけで効能をあらわすものがたくさんあります。ゲンノショウコなどは、一昔前、多くの家庭で日常良く口にした「くすり」です。ドクダミも良く使われました。  

toyoigaku12それではなぜ、生薬を二つ以上混ぜて「漢方薬」を作るのかといいますと、混ぜることによって、その相互作用により、更に有効な、毒性の少ないくすりになるのです。数種、あるいは十数種の生薬を混ぜることにより、単独で煎じたときよりも、有効成分がより多く出てきて、ヒトの体内に吸収されやすくなるのです。そうすると効き目も早くなり、副作用も少なくなります。

どのような症状には、どのような生薬を、どの分量で混ぜるのか、これが数千年の経験と知恵によって生まれた漢方薬なのです。  

*この「混ぜ方」は、漢方の「証−しょう」という考え方に基づいて行われます。漢方医学は「証」に始まって、「証」に終わるといいます。「証」は一つの哲学ともいえます。詳しく知りたい方は、巻末の「参考書」の中の一冊をご覧下さい。  

[ミミズのささやき]

3-2.西洋医学と東洋医学の違い

単純な分け方をすると、西洋医学は救急医療又は対処医療であり、東洋医学は診療医学といえます。  

toyoigaku9例えば、伝染病などは西洋医学の分野といえます。臓器移植などもそうです。そもそも現代医学としての西洋医学は伝染病の病原菌発見や解剖からスタートしたのです。

東洋医学は、数千年の長い間に実際に病人に接して蓄積してきた臨床経験の結果であり、いってみれば人体実験によって、なりたっている医学なのです。西洋医学は急速な進歩を遂げたとはいえ、その歴史はまだ百数十年であり、動物実験の上になりたっている医学といえます。

そして更に、西洋医学は部分部分を切りとって診察しようとする医学であり、手術とくすりによって直そうとする医学です。 

これは、大学や大病院の内科が循環器科、消化器科、神経科、などというように、縦割りになっていることでお分かりでしょう。

しかし、人間が病気になったとき、消化器系統が悪いけれど、他はまったく問題ないなどということがあり得るでしょうか。身体はみなつながっているわけですから、消化器系統が悪ければ、他の部分に悪いところがあるのかも知れないのです。また、血圧が上がれば血圧を下げるくすりを使って、血圧を下げます。これは血圧を一時的に抑えているのであって、治療とはいえません。

高血圧の治療とは、高血圧になっている原因をさぐり、その原因を取り除かなければ治療したとはいえません。

これに対し、東洋医学はヒトを全体としてとらえ「未病」を直すという、独特の考え方をもっています。「未病」というのは、健康そうに見えるけれども、病気になるかも知れないといった状態をいいます。

約2000年前に書かれた、中国で一番古い医学書である「黄帝内径(こうていだいけい)」は、「未病を治すことができる医者がもっともすぐれた医者である」といっています。この医学書は中国医学のバイブルといわれていますが、その中に書かれていることは、2000年たったいまでも立派に通用する事柄が多いのです。

東洋医学は、やまいの元をさぐり、その根本から癒していこうという医学です。病人になってしまったものを対象とする西洋医学とはこの点で大きく異なります。  

もう一つは、化学薬品による副作用の問題があります。現代の西洋医学で使われているくすりは化学薬品です。新聞紙上でも騒がれたいろいろな問題がありますから、それを思い出して下さい。しかし、西洋医学で使われるくすりも元々は自然界にある生薬を材料としているものが多いのです。

モルヒネやジギタリス、広い意味でのアスピリンもそうです。ただこれが東洋医学の生薬と異なるのは、化学的に処理して有効成分を取り出したりしているという点です。

東洋医学では、いろいろの生薬の配合によって、ひとりひとりに合うようにくすりを処方してつくるのです。そして、生薬−漢方薬は正しい使い方をしていれば副作用は非常に少ないといわれています。  

最後に、両者の間の大きな違いを一つ述べておきます。西洋医学は診断の結果、病名をつけます。肺炎とか気管支炎とかいうように。

ところが、東洋医学は病名をつけません。「どのようなくすりを与えるべきか」を判断するのです。この患者には葛根湯(かっこんとう)を与えたらよいとか判断するのです。
現在の日本の健康保険制度は西洋医学の診断名だけを受け入れています。漢方式の診断名は受け入れていません。漢方医学がのびない一つの理由でしょう。  

このように、例えは悪いかも知れませんが、西洋医学は、車にひかれてしまった人間を治療するという、緊急治療であり、対処治療なのです。なぜ、車の事故が起こり、なぜ、人がはねられたのかは関係ありません。

東洋医学は、どちらかといえば後者に力点をおいています。事故の原因をさぐり、今後、事故を起こらないようにしようとします。  

「はねられた人間を治療する」という緊急治療−投薬までも含めた西洋医学に対する支払い(保険料)により、いまこの国は破産寸前までいっています。  

国も「事故を起こさないようにしよう」という考えに切り替わってきました。成人病を生活習慣病と呼び名を変えて、「生活習慣」を改めていこうということもその現れの一つです。

誤解の無いようにに書いておきたいことがあります。両者のどちらがよいということをいっているのではなくて、それぞれの特色をいっているのだということを理解してください。

3-1.東洋医学の基礎知識

toyoigaku8一般に、東洋医学といいますと、中国をはじめとして、韓国、日本、インド、イスラムなどを含む医学のことをいいますが、ここでは、中国医学と日本の漢方医学を含んだ範囲を東洋医学と呼びます。

なお、毛沢東以後の中国医学のことを中医学と呼んでいますが、この本は専門書ではないので、分かりやすく、すべて東洋医学という呼び名に統一していきます。

なお、中国医学と日本の漢方医学との違いについてちょっと触れておきます。日本の漢方医学は約1000年くらい前に中国より伝わりました。

toyoigaku4しかし、現代のかたちの漢方医学は15世紀末に田代三喜という人が10数年に及ぶ明での留学を終え、持ち帰ったのが始まりといわれます。もとは中国なのですが、日本では独自の漢方医学として発達していきます。

日本漢方も中国医学も同じように考えている方が多いと思いますが、かなりの差があります。要点だけを述べておきます。  

日本漢方は、中国の医学理論は観念的であるとして、これに批判的です。日本漢方はあまり理屈をつけず、患者の症状によって生薬を処方するのです。症状イコール処方なのです。

これに対し、中国医学では、症状が出た原因をまず考え、治療方針をたててから、その治療に有効な生薬を組み合わせていくのです。

中国医学は、その根本に、陰陽論と五行学説という哲学があります。この理論によって多くの医者達が臨床経験を積み重ねてきて、現代に至っています。ですから、日本漢方からいわせると、「観念的」だとなってしまうのです。

また、実践的な問題では、日本漢方では腹診が重視されるのたいして、中国医学では脈診が重視されます。処方される生薬の量も中国は多くて日本は少ないといったこともあります。 

日本漢方は江戸時代は栄えたのですが、明治になり、西洋を目標として国家建設を目指した明治政府は1883年(明治16年)に医師になるための国家試験を西洋医学のみに限定しました。

toyoigaku7医師になるためには西洋医学を勉強しなければならなくしたのです。漢方をやりたければ、西洋医学による国家試験を通ってからやりなさいと法律を変えてしまいました。この時より、日本の漢方医学は衰えていき、一部の人たちの医学になってしまったのです。

さて、東洋医学にはどういう診療方法があるのかを説明しておきます。

1. 漢方薬による診療。生薬を処方してこれを患者に飲ませ、 病気を治すやりかたです。

2. 鍼灸(しんきゅう)による診療。はりを刺したり、お灸をすえて病を治すやりかたです。

3. 手技(しゅぎ)による診療。手で、もむ、さするなどして ”気”の流れを整えて病を治すやり方です。

toyoigaku24. 気功(きこう)による診療。呼吸法と、運動、そして心の働きにより身体の中の“気”の流れを整えることにより、病を治す方法です。

5. 食養(しょくよう)による診療。飲食物により病を治します。病をなおすのに良い飲食物をとり、病を悪くする飲   食物をとらないようにして病を治します。 

医師は、上記の中から、自分の得意とする分野を選んで病を治すのです。

2-7. 栄養素の基礎知識その4 食物繊維  

食物繊維とは、植物の細胞壁の成分で、人の消化酵素で分解されない、つまり消化できない多糖類をいいます。つまり消化されない食物成分のことです。

syokubutu_seniつい最近まで、食物繊維は、栄養成分やエネルギーを人にあたえないので栄養学的に無用の物と考えられていました。しかし外国における疫学調査の研究結果から、食物繊維を多量にふくむ食事をとっている地域では、大腸ガンが少ないことなどがはやい時期からわかっていました。

また、最近の厚生労働省の研究班によると、ホルモン分泌を狂わすといわれるダイオキシンを、食物繊維が吸収し、体外へ排泄することが分かりました。

 植物繊維の役割を書いておきます。マイクロソフト「エンカルタ百科事典」からの要約です。

 「食物繊維をたくさんにふくむ食物をとると、食物が腸の管を通過する時間がはやくなるため、有害物質が腸の管から吸収されるのをさまたげます。繊維は腸の管の壁をきれいに掃除し、便秘の予防にもなります。日本には昔から、米、穀物、野菜、イモなど繊維の多い素材を調理する食文化があり、自然のうちに繊維を多く取っていたのです。最近は、油や精製度の高い糖、アルコールなど繊維の少ない食品をとって、そこからエネルギーをとる傾向が高くなりました。これらを含む加工食品の消費量の増加と、腸ガンの増加に関係が見られるといわれています」。  

要は、食物繊維は腸の中で、ゴミを取っていく掃除器の仕事をするのです。ですから、食物繊維の働きがなくなると便秘がおこりやすくなり、腸内の有害物質を排除することも出来なくなります。  

ところが、最近では、ゴボウやニンジン嫌いの若者が増え、ご飯も精白したものを食べるので、食物繊維の摂取量がどんどん減っています。これが結局は、食物の吸収スピードを速め、肥満者を作りあげていくのです。

食物繊維についての厚生労働省の指針は、1日20グラムとなっていますが、いまの国民の摂取量は15グラム程度です。明治時代は約30グラムくらいとっていたと思われます。ですから、昔の食事に帰る−和食を多く取れば、いくらかは問題は解決されそうです。せめて1日1回の和食をとることように生活習慣を改めてみたらどうでしょう。

栄養素についての話をしながら、いま、私どもが何かとお世話になっている、お医者さんと、医学のことについても触れてきました。

これらのお医者さんは、みな、いわゆる「西洋医学」を学んできた人たちです。医学といってきたのは、「西洋医学」のことです。「西洋医学」を学んだ人たちが、栄養にあまり関心がないのならば、もう一つの医学である「東洋医学」は、いったいどうなのでしょう。

次は、東洋医学を紹介しながら、西洋医学との違いに触れていきたいと思います

2-6. 栄養素の基礎知識その3 ミネラル  

人間を始め、生命を持たない物体を含めて、この世のすべてのものをどんどん分解していくと、最終的には原子になります。

mineral原子とは、酸素、水素、炭素、窒素、硫黄、リンなどの元素の最小単位です。元素は組み合わされて分子になることで体内で利用されます。ビタミンはこの多くの元素が組み合わさって出来た成分です。ミネラルはこの元素そのもののことをいいます。

「ビタミン・バイブル」という本で有名なアール・ミンデルがその本の中で「ビタミンはたしかに重要なものだが、ミネラルなしでは何の働きもしない。ミネラルこそが栄養素の世界のシンデレラなのである」と書き、その重要性を力説しています。

ミネラルは「微量金属元素」といわれ、その量が非常に少ないのですが、私たちの健康にとっては非常に大事な元素なのです。  私たちの身体は、酸素、炭素、窒素、水素の4つの元素で全体の96%を占めています。タンパク質、脂肪、糖分、ビタミンもこの4つの元素から出来ています。ミネラルは残りの4%なのです。

この4%の中の、90%を多量ミネラル(マクロミネラル)が占めており、残り10%を微量ミネラル(トレースミネラル)が占めます。  多量ミネラルには、カルシウム、リン、カリウム、硫黄、塩素、ナトリウム、マグネシウムの7つがあります。このうちカルシウム、カリウム、ナトリウム、マグネシウムの4つは、生命現象が海の中で生まれた名残りです。  

微量ミネラルには、代表的なものに、亜鉛、マンガン、クロム、銅、鉄、モリブデン、セレン、ヨウ素などがあります。これらは1日の必要量が約50mgから数百mcgと極微量のミネラルです。

ミネラルはビタミンと違い、「足し算栄養素」ではありません。「足し算栄養素」とは、壊血病にはビタミンC、くる病にはビタミンDと単純にそれだけをとれば、効用が現れるといった、不足しているビタミンを加算していく方法を仮にそう名付けました(「現代栄養学」ホームページ荒川善治氏)。

しかし、カルシウムの場合、マグネシウムやリンとの摂取バランスが崩れると十分に効果がでません。  ですから、「カルシウムを含んでいる食べ物をとっていれば、カルシウムは吸収される」と単純には云えないのです。他のミネラルとのバランスを十分に考えねばなりません。  

また、タンパク質が不足しているとミネラルは吸収されにくくなりますので、良質のタンパク質と一緒にとることが必要です。  日本の栄養学では、いままで、カルシウムが重要視されており、子供の頃から牛乳を飲まされてきた記憶をお持ちと思います。

ところが、先にも書いたように他のミネラルとのバランスが大事で、マグネシウムをとらないでカルシウムばかりとると異常が起こる可能性があるのです。ですから、多量のカルシウムを含む牛乳の飲み過ぎは危険なのです。将来、肥満、高脂血症、糖尿病になる恐れがあります。

最近、特にマグネシウムの重要性がいわれておりますが、一向に改善されていないようです。マグネシウムの必要量は1日300mgですが、これをとっている人は殆どいません。この量をとらずに運動をすると足にけいれんを起こしたり、筋肉が硬直したりします。

先にも引用させていただいた、山田豊文博士は著書「ビタミン・ミネラル革命」の中で、「多くの日本の運動選手がマグネシウム不足で選手生命を終わらせていきました。彼らがサプリメント−栄養補助食品でこれを補っていれば、事態は変わっていたに違いありません」といって、著名な運動選手の名をあげて、その早い引退を残念がっておられます。

2-5. 栄養素の基礎知識その2  ビタミン     

タンパク質、脂質、炭水化物の3大栄養素だけでは、体内でうまく機能しません。  3大栄養素が、体内でエネルvitamin2ギー源になるときや、筋肉や骨などの身体の成分になるときに、これらの反応を促進する働きをするものが必要です。−これがビタミンです。

私たちが一番親しんでいる栄養素がビタミンです。  

ここで少し、「栄養」に対する一般的な医学の立場からの見方を紹介しておきます。既に、前項で、医学と栄養のことについて、森鴎外や、メリル・ストリーブの話を通して、少し触れています。

これからもお医者さん、或いは医学と栄養の問題が、たびたび出てくると思います。これは、「医学」も「栄養」も健康とは切っても切れない関係にあり、また、いろいろな見方があり論議が絶えないということでもあるからです。

さて、私たちは、常識的には、お医者さんは、栄養について良く知っているだろうと考えます。ところが、医者の教育現場においては栄養というのは第二議的な問題なのです。
 日本の医療の監督機関は厚生労働省ですが、大学に於ける医学教育は文部省の管轄です。文部省は役所の中でももっとも保守的傾向の強いところで、なかなか変革が進みません。

vitamin医療そのものは常に進歩し続け、教育現場でも当然、それに対応した行き方をしなければならないのに、役所間の縄張り意識が強く、対応しきれていません。
 結局、お医者さんは、「栄養」については、殆ど何の知識ももたずに医療現場へと出ていくのです。

アメリカでも状況は同じようで、「ビタミン革命」の著者マイケル・ジャンソン氏は、約25年前、医科大学に身を置く4年間に「栄養」については殆ど教わったことはなかったといっています。  

ジャンソン氏によると、当時のお医者さんの栄養にたいする知識は、自分の秘書と同じ程度で、但し、秘書の体重に変化が現れると、秘書の栄養に対する知識は自分のボスよりもはるかに豊富になる−これはジョークですが、医者の栄養にたいする無関心さを現しています。

これが、結局、サプリメントー栄養補助食品に対する医者の無関心、時には反感につながっていたのです。栄養補助食品はビタミンに関するものが多いのですが、かなり多くの医者が、サプリメントのような余分な栄養素は“高いオシッコ”に過ぎないと主張していました。これはほとんどのビタミンの余分な量は腎臓によって排泄されるからだというのです。

先の「ビタミン革命」の著者、ジャンソン氏は、このような医者の主張に対し、こう云っています。  

「重要なのは、その物質の最終運命ではなくて、身体を通過するときに何をするかであり、尿管を含め、どんなに多くの組織を癒していくか、ということである」。

いま、時代は大きく変わろうとしています。  格式の高い主流の医学雑誌がビタミンについての研究を載せるようになった、驚くべきことだとジャンソン氏はいっています。

更に続けて、「最近の研究では、大量のビタミンとミネラルが膀胱ガンの患者の腫瘍再発を、はっきりと減少させることを示した。これは“泌尿器科学雑誌”に発表された定評ある研究である」と、云っています。

あなたのまわりのお医者さんが、栄養学にも興味を示し、栄養不足を補うのに、栄養補助食品もその手段の一つであるとの理解を示してくれことを希望します。

2-4.栄養素の基礎知識その1 6大栄養素

◆6大栄養素
人の身体の中では合成できないので、食物からとらなければいけない栄養素があります。これを必須栄養素と6eiyoso2いいます。  必須栄養素の中で、私たちが生きていき、成長し、子孫を絶やさないといった毎日の生活活動に必要なエネルギーを供給する栄養素を熱量素といいます。これがいわゆる3大栄養素と云われる次の3つです;
タンパク質 
脂質
炭水化物  

更に、ビタミンミネラル植物繊維を加えて、6大栄養素といわれます。

タンパク質  
エネルギー源で、1gあたり4kcal*の熱を発します。タンパク質はアミノ酸が結合したもので、22種類あります。これら22種類のアミノ酸を組み合わせることで無数のタンパク質を作ることができます。

アミノ酸はホルモンや色素など多くの物質を作る材料ですが、これらのうちで特に重要なアミノ酸が8種類あります。これを必須アミノ酸といいます。

人体は必須アミノ酸を合成できませんので、食物からとりいれなければなりません。

人間の必須アミノ酸はリシン、トリプトファン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、トレオニン、メチオニンの8種類です。動物からえられる高タンパク食品やいろいろな植物タンパクを配合した食品の中には、多くの量の必須アミノ酸を含んでいます。

先進国ではタンパク質を過剰にとりすぎており、これが痛風や肥満につながります。不眠や、耳鳴りなどを引き起こしたり、腎臓病や肝臓病にもなりやすくなるので注意が必要です。

6eiyoso1日の必要量は、成人男性65〜100グラム、成人女性55〜85グラムです。  肉、乳製品、卵、豆類、魚類に多く含まれます。

脂質  
1グラムあたり9kcalの熱量を発します。脂肪酸とグリセリンからできており、脂肪酸の種類によって脂質の性質が変わります。  

主な働きとしては、脂溶性ビタミンの吸収を良くしたり、身体の温度を適度に保ったり、臓器を保護したりします。なお、必須脂肪酸の供給源となります。

必須脂肪酸とは:  リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸は人をふくめた動物が体内で合成することのできない脂肪酸なので、食物から摂取する必要があり、必須脂肪酸とよばれています。

リノール酸を多くふくむのは紅花油(サフラワーオイル)、トウモロコシ、ヒマワリ油などです。イワシやサバなど青魚の魚油に多く含まれるものは高度不飽和脂肪酸といい、これをとると心臓疾患の発生を下げるとして注目を浴びています。  

脂質の1日あたりの所要量は成人男性、女性とも、総エネルギー量の25%前後です。参考のため、エネルギー必要量2000kcalの場合、脂質としてとるべき量を計算します−
2000x0.25=500 500÷9≒55.6 約55グラムの脂質を必要とします。  

脂質は、植物性油、動物性油、バター などに含まれます。

炭水化物  
1グラムあたり4kcalの熱を発します。  脳は炭水化物が分解されてできるブドウ糖のみを唯一のエネルギー源とします。筋肉と肝臓にグリコーゲンとして、また、血液中にグルコースとして存在します。  

吸収が早く、効率の良いエネルギー源です。脳の唯一の栄養源で、疲労の回復にも役立ちます。  但し、とりすぎると、タンパク質が不足する恐れがあります。

また、炭水化物の代謝**に必要なビタミンBの必要量が増しますので、これをサプルメントなどで補わないと、ビタミンB欠乏症になるおそれがあります。

1日の必要量は成人男性、女性とも総エネルギー量の60%前後。  含む食品には、ごはん、パン、麺類、いも類があります。

*1カロリーは1気圧下で1グラムの純水の温度をセ氏14.5度から15.5度に高めるのに要する熱量をいいます。記号は calで表します。栄養学では普通には1キロカロリー(1000カロリー)のことをカロリーといいます。栄養価を燃焼熱で表す際に用います。(広辞苑より)

**代謝:生体内である目的に向かって物質が合成分解されたりする科学的な反応過程全体を「代謝」といいます。
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(以上、漸次作成中)
健康で美しく長生きするために 目次

第1章 毒性・栄養欠乏食品と日本人

1.朝食に「毒物」を口にしていませんか?
2.マーガリンはどうして毒物なの?
3.日本の常識は世界の非常識
4.牛乳を飲んで下痢をしませんか?
5.私たちを取り巻く環境と活性酸素
6.健康の道しるべ、栄養のバランスを考える

第2章 栄養素の基礎知識

1.2万7千人を殺した森鴎外
2.メリル・ストリーブ主演「西洋医学と栄養療法」
3. バランスの取れた栄養とは
4.栄養素の基礎知識 その1 3大栄養素
5.栄養素の基礎知識 その2 ビタミン
6.栄養素の基礎知識 その3 ミネラル
7.栄養素の基礎知識 その4 食物繊維

第3章 東洋医学と漢方薬

1.東洋医学の基礎知識
2.西洋医学と東洋医学の違い
3.漢方薬、生薬そして民間薬とは?
4.漢方薬とエキス剤そして西洋薬との違い

第4章 日本の医療の現状とヘルスメディケーション(自己治療)の普及

1.上がり続ける医療費が国を破産させます
2.病院、医院と医療現場
3.漢方などの代替え医療
4.医薬分業と薬局-セルフメディケーション
5.「街の健康コンサルタント」としての薬屋さん
6. 生命保険業界と栄養補助食品--半病人でもOK

第5章 生活習慣病とサプリメント

1.生活習慣病と危険因子-7つの健康習慣
2.歯周病も生活習慣病の1つ
3.サプリメントで栄養バランスを保つ
4.「正しい栄養補助食品」とは

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