この文章の初出は約10年前、2002年8月15日のアフィリエイトポータルネットである。

しかし、数多くの文章の中で埋没してしまい、今更読む人も居ないと思う。今回、越後南魚沼塩沢(現在の南魚沼市)のことを書いたので、昔、この町の郊外、目来田(もくらいでん)に住み暮らしたある大地主のことに触れておきたい。

その家系は、数百年続いた旧家なので、多くの分家がおり、同性の人たちはいまだに多い。私の知る限り、これから書くRさんをもって、本家は絶えているので、迷惑を被る人もいないと思う。

なお、写真の「祖先青木隼人重定之像」(像そのものではない、写真である)は、私の手元にある。「祖先の像が損傷しているので、この度改作した」 と但し書きがある。像の作者は「中野清風」という方。写真は大正初期に写したものではないかと思う。但し書きを書いたのは本家の最後の当主である。

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