2011年元旦の朝日新聞・・・。スポーツ特集はマクドナルドが大スポンサーとして、殆んど全ページに広告が載っています。

僅か数日前、12月26日に、朝日新聞の一面に「トランス脂肪酸含む食品、セブン&アイ全廃方針」の記事が載りました。 マックなどファーストフードは、若干の差異こそあれ、トランス脂肪酸を振りまく元凶として、一般には認識されています。

特にマックは、消費者の健康面に関する取り組みについて、今まで評判が芳しくなかったので、新しい年に当たり、1行でも健康面に関する記載がないだろうかと、全広告に目を通してみましたが、一字一句たりともありませんでした。

マクドナルドは、健康問題を含めて、全世界で一番訴訟が多いファーストフードグループだと言われています。 マックのフライドポテトは殆んど半永久に腐らないという、伝説のような話もあります(下記の雑誌記事参照)。 

mac_friedpotato_sinbun◆あきれ返ったマクドナルド、原田CEOの新年のあいさつ

同新聞に原田CEOの 「さあ、40年を超えていこう」 という、アイサツが載っています。

それを読んで、かなりあきれたので、新年にもかかわらず、この雑文を載せる次第。

「1971年、日本にバンバーガーを誕生させて以来、
マクドナルドが追い求めてきたのは、お客様の期待を超える喜びです。
そのために、私たちは二つのことを大切にしてきました。

一つは、”値段を超える価値” をおとどけすること。
・・・・・・・・・

もう一つは、”べんりさ” で人を笑顔にすること。
・・・・・・・・・」

結局、彼らが追い求めてきたものは「どうして買わせるか」の大号令。

マックがばらまいた、不健康社会と、人体に及ぼす影響は、さまざま論じられ、海外含めて裁判沙汰になっているようですが、臭いものにはフタ。 

ちなみに、マックの、トランス脂肪酸に対するコメント(Yahoo!の知恵袋より):

「日本では栄養表示基準(厚生労働省)や日本食品標準成分表(文部科学省)でもトランス型脂肪酸の取り扱いはないため、 私どももデータを持っておりませんが、トランス型脂肪酸は脂質の成分のひとつであり、栄養成分のひとつである脂質も食全体のバランスで見ることが重要であると考えます。 ・・・・」
他のファーストフードが対策について述べているのに、マックのみは責任を役所に転嫁して、なにもしようとしない。 日本の役所は、こういう企業の言い訳の種に使われているのです。 

これをみても、今回のセブンイレブン系列の決断は立派です。 民間の目先の鋭い人が踏み出さないと、日本と言う国は一歩も先に進まない! セブンイレブンのこの姿勢こそ「大営業」ですよね。 


(念のため) マクドナルドの創業者の藤田田さんに、生前お会いしたことがあります。新宿の本社の下にあるマック店でごマックをご馳走になりました。用件は友人であるアメリカの大学の副学長が、来日の折、お会いしたいと言うので、突然のアポをとり、お尋ねしました。1時間以上にわたり、主に、教育に関するお話をしました。良いお話でした。そんなことから、マックには実は好意を持っていたのです。