歯周病という病気、ご存じと思います。歯の周囲から雑菌が侵入して、歯を取りまく歯肉や、まわりの骨などを破壊する病気です。歯はぐらぐらになり、病状が進むと歯はどんどん抜けていきます。歯が抜ければ、かむ力が弱くなりますから、食物からの栄養素を十分にとることができなくなり、からだ全体に影響を及ぼしていきます。

teeth_sisyubyou 歯周病は一般に中高年者に多く、40才以上の8割までが歯周病にかかっているといわれます。

 ところが、これが、20代、30代の若い人にも歯周病が広がり、子供の患者さえ出てきたというのです。数年前の厚生労働省の「歯科疾病実態調査」では、5才から14才までの児童の38%が軽度の歯周病にかかっていると報告しています。

血中のミネラルバランスの崩れがコトの始まり
 歯周病は、雑菌の侵入によると書きましたが、本当の犯人は、僅かな威力しかない雑菌にも犯される骨にあるのです。骨がもろくなっているのです。理由は、加工食品のとりすぎにより、血の中のミネラルバランスが崩れ、そこからカルシウム不足になり、歯周病を蔓延させています。

 男女とも、骨密度(骨の丈夫さ)は、30才まで上がり続けるのですが、いまは、それが20才前後にまでなってしまい、10年も後退してしまいました。骨の老化現象が20才代から始まっているのです。

 若い人でもこの通りなのですから、中高年はもっと悲惨です。50歳前後の女性は、閉経を迎えると、造骨作用を持つ、女性ホルモンの働きが急速に落ちる影響を受けて、骨粗忽症になる人が続出するのです。現在、骨粗忽症の患者は日本全国で約1000万人といわれ、そのうち800万人が女性です。(以上は、歯科医師・平沼一良著「ニュートリーション健康法」による)。

 理由は、もちろん食生活で、加工食品の取りすぎです。ミネラルバランスが狂って、カルシウムが骨から溶けだしていくのです。   ぺージにたくさん牛乳を飲む埼玉県の小学生に、骨折事故が多いと書きました。これもミネラルバランスの狂いが原因でした。

 骨粗忽症や、子供の骨折事故、そして歯周病は根は同じです。栄養バランスがとれていないのです。このような現象が子供の時から起き出しており、歯周病も生活習慣病の一つになっていることを十分に認識しておきましょう。

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